出会いは去年。マルチーズの里親募集の掲示板での事。
当時17才のおじいちゃんマルチーズ。心臓が悪く、目もほとんど見えず、頬には腫瘍があって、17才にて飼い主に捨てられた子、パティスリー。
本当は、引き取って育ててあげたかったんだけど、我が愛犬ガクは、犬が苦手の為、ひきとる代わりにご飯を送る支援をしてきた。
実際に会ったりしたことはない。でも、保護主さんから「危ないかも」というご連絡を頂くたびに、神仏&エンジェルちゃん達に「パティスリー君を元気にして下さい」と記念していたし、そのたびに彼は元気にもちなおしてくれていた。もちろん、平素からも彼の幸せを祈っていた。
保護主さんのメールを介して、いっぱいの愛情をパティスリー君に伝えてもらっていた。そのパティスリー君が7月18日に天国に帰っていった、と連絡がきた。
パティスリー君は、最後に前の飼い主に保健所に捨てられてしまったけれど、優しい保護主さんと縁がつながり、最後の一年を本当に大切にされていたと思うし、体調不良の中、よくがんばったとも思う。
18歳で老衰で亡くなったのだから、大往生だ。だけど、やはり悲しくて寂しくて、その知らせを読んだ時、慟哭した。
本当は、このブログは、7月に途中まで書いていたのだが、心の整理がつかずに、アップできないでいた。
だけど・・・
パティスリー君の訃報を知った翌日、我が家の愛犬ガクが、玄関のドアに向かってワンワン吠えたかと思うと、いきなり、真っ白な可愛いマルチーズの子犬が現れたのだ。満面の笑みで、めちゃくちゃ可愛い!
その子をみた瞬間、「ああ、この子はパティスリー君だ!」とわかった。
幻とは知りつつ、撫でてみた。が、当のパティスリー君は、横の私布団の上に移動していたようで、ニコニコ笑って、やがてすっと消えていった。
人は亡くなってから7日かけて、魂が小さく分離して天に帰るという。その期間中だったから、きっと最後に会いに来てくれたのだろう。
私に「ありがとう」と言いに来てくれたんだと思う。
数日後、夜寝る寸前に、ふと気がついた。
私は何故、一度もあったことのない、パティスリー君にこんなに惹かれたのか!?
答えは、幻で現れたパティスリー君の姿だ。あれは、わが愛しのガクの子犬の頃にそっくりだったのだ。
パティスリー君の子犬時代の写真なんて見ることもできないけど、きっとガクによく似た可愛い子だったのだろう。
だから、私はほっておけなかったのだ。不思議な縁だなあ。今も思い出すと涙が出るけれど、パティスリー君と出会えてよかったと思う。ありがとう。